先日開催した「千草ホテル~美食の晩餐会~2016」にて
満を持して?!発売開始!と発表させて頂いたのが
千草ホテルのオリジナル金平糖、
その名も「鐵平糖(てっぺいとう)」!!!
「鐵平糖」 1箱540円(税込)
千草ホテルのフロントやダイニングカフェの一角でこっそり販売中のこのアイテム、
その名のとおり・・・「鉄の味がする!」ということで
“微妙すぎる~”という、不思議な高評価?を頂いております(笑)
そこで本日は、この「鐵平糖」誕生に至るまでの・・・
(面白くもなんともない)㊙ストーリーを、ご紹介させて頂きます!
※開発担当していましたので、情熱がこもりすぎてて話がとても長いです(笑)
お時間のあるときにじっくりゆっくりご覧ください!
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さかのぼること昨2015年・夏。
北九州市八幡東区にある官営八幡製鐵所の関連施設が
ユネスコの世界文化遺産に認定され、北九州じゅうが喜びに湧いた夏!
・・・ここから、鐵平糖の物語はスタートします(ワクワク)
我が千草ホテルの名物社員Oは(今コレを書いている本人だったりもします)
心の底から、我が千草ホテルと北九州を愛しており・・・
「何か名物、作りたい!」と、勝手に熱く熱く燃えたぎっておりました。
ところで、かねてより同じ北九州は八幡西区にて
創業80年以上を誇る入江製菓さん。
創業当初からいまだ変わらぬ製法を守り、職人の手で
美味しくカワイイ金平糖を作り続けていらっしゃってて
しかも創業当初、八幡東区は帆柱山の麓に入江製菓の初代工場があったと聞いて
これはもう、ご縁を感じずにはいられない!!と、運命のビビビ!!
入江製菓の営業担当者さんに、突拍子もないオファーを投げかけてみました。
「千草ホテルのオリジナル金平糖、作れますか~?」
『もちろん!喜んで作ります!!』
「どんな味のものが作れるんですか?」
『どんなものでもチャレンジしてみます!!』
「・・・えーと、えーとですね・・・それがナント、先に名前を思いついちゃったんですよね~」
『は?』
「金平糖こんぺいとう、この、金の文字を、鉄に変えたいなぁと」
『・・・・・(無言)』
「つまりですね、てっぺいとう、それも鉄の字は、難しいほうの鐵」
『・・・・・はぁ・・・・(キョトーン)』
「鐵平糖(てっぺいとう)っていう名前で売り出したいんですよねぇ~」
『・・・・・はぁ・・・・(キョトーン)』
『・・・・・はぁ・・・・(キョトーン)』
『・・・・・(しばし沈黙、そして手帳にメモ)・・・・・』
ということで、単なる思いつきをぺらぺらしゃべっただけ、という
会談からスタートした、千草の「鐵平糖」開発プロジェクト(笑)
それにしても入江製菓さんの素晴らしいところは、
とにかくまずはチャレンジする!という姿勢。
2週間程経ってから、さっそく試作品の第一弾がやってきました。
鉄分を配合し、塩味のする金平糖!!
ウキウキワクワクで、早速、試食!
①・・・・・・・うーーーん、マズい、ひどい、鉄分って、ひどい!
口の中が血だらけの味がする!(笑)
数週間後、鉄分の量と、塩加減を、調整してもらいました。
②・・・・・・・うーーーん、やっぱり歯抜いた後みたいで美味しくないわ~(笑)
③・・・・・・・うーーーん・・・・・美味しくないな~(笑)
(※上記①~③リピート/たぶん10回以上)
途中何度か、弊社ホテルの従業員に「試食してみて!」と
ムリヤリ回覧?巡回?させるも、ほんっとーに、超絶・不評(笑)
塩を添加するのがいけないのかなぁ・・・
そもそも鉄分入れるってのがネックになってるのかなぁ・・・
何をどうやっても、なかなか美味しくならない・・・
思考錯誤、試作、試食・・・を繰り返し・・・ているうちに
味がワケわからなくなってみたり・・・
そしてもはや、社内のだれも相手してくれなくなり(悲)
そうこうしているうちに、夏から数えて半年が経過。
とうとう、年を越してしまいました。
2016・年明け。
お互いに少し疲れつつあった(笑)
入江製菓の担当者さんとぼんやりティータイム。
どちらからともなく、
・・・塩、やめてみましょうか・・・
・・・鉄の味を、どうにかすることだけ、考えましょう・・・
その、10日ほど後。
出来上がってきた、のが、現在の「鐵平糖」です!!
・・・・・・と、書くと、皆さんの頭の中では
苦労の開発の末にたどり着いた商品を口にした瞬間に
「ついに!!」「コレだ!!!」「やったー!」みたいな
ヒラメキ的なオチとか、ゴールに到着した感覚の感動の瞬間があって~
とか、思うでしょう?
実際はですねぇ、全く違いましたねぇ(笑)
そろそろコレを完成品として世に出そうか・・・の“最終版・鐵平糖”を前に、
味の構造のことや食材のこと、味覚の評価等において
私が絶対的に信頼しているA料理長を連れてきてムリヤリ試食してもらい
「もう・・・これでいいやろか?」と(北九州弁丸出しですいません。笑)
とにかく“鐵平糖の着地点”を探していた状態の私に
A料理長の言葉
「うん・・・まぁ・・・いいんじゃない。元々の金平糖はちゃんと美味しいし」
「まずくはないと思うよ」
そうか、そうだ、それだ!!!そっちか!!
ビックリするほど美味しい!には、
ならなかった(泣
なれなかった(笑
そこを、あえて面白がってくれるお客さんも、
もしかしたら・・・少しはいるんじゃなかろうか!!
と、言うことで、どうにかこうにか、ようやく試験販売へとこぎつけた「鐵平糖」!!
美食の晩餐会で、初お披露目。
磯田久美子さんの絶妙なご紹介により、皆さんに大変“面白がって”頂きました!
とりあえず100個まずは試験販売でも・・・の、はずが、
まさかの・・・飛ぶように売れてる(笑)(笑)(笑)
さらにまさかの・・・「北九州世界遺産」お土産品として
北九州商工会議所さんに認定を頂いてしまいました(笑)(笑)(笑)
・・・で。
ホテルによくお越しになるお客様から、わざわざこんなお手紙を頂戴しました。
・・・・ちょっと、泣いていいですかね?
・・・・鉄の字、間違えてますよって(笑)
さて。
千草ホテルは、千草ホテルを、こうして
面白がってくれる、励ましてくれる、楽しんでくれる、
こういうお客様の“あたたかさ”“優しさ”に、支えて頂いてるんだなぁ~と・・・
★発送でのご購入をご希望の方はコチラ
しみじみ、心の底から、本当に、喜び(と鐵平糖を)噛みしめております!
ということで、大変長い誕生㊙話でしたが、おたのしみいただけましたでしょうか?
「鐵平糖」の今後の展望といたしましては
・駅や空港など、北九州のお土産コーナーにぜひ登場させたい!
・「鉄のマチ」の代表銘菓となるべく(微妙な味だなぁ~と?)話題にしてもらいたい!
・お手紙くださったお客様にならって、72才までに鉄のオンナになる(笑)
これからも、頑張ります!!!!
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商品名:鐵平糖(てっぺいとう)
価格: 540円(税込)
販売者:千草ホテル
製造元:入江製菓㈱
賞味期限:製造日より1年
保管方法:常温(ただし高温多湿、直射日光の当たる場合を除く)
サイズ:W55㎜×H55㎜×D55㎜
重量:内容量40g入り[外箱含む64g]
販売場所:
●千草ホテル1階 ダイニングカフェchigusa
●門司港・港ハウス内1階 北九州おみやげ館
●北九州市立いのちのたび博物館[自然史・歴史博物館]ミュージアムショップ
●小倉井筒屋・本館地下1階 全国銘菓コーナー ⑦
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※遠方への発送も承っております。
詳しくはホテルまで直接お問合せください。[TEL.093-671-1131]
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