【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.45
2025.12.02
作者は絵画の伝統をふまえつつ、写真を組み合わせたり、
iPadでの可能性を試したりと「絵画」の新たな可能性を探り続けています。
本コラムで浜田浄作品は2回目。前作(vol.30)は画面全体に躍動感やスピード感がありましたが今回は静謐な画面。
本作もその一つで、オフィスへのコピー機の普及後、多機能化がはじまった時期に制作されました。
ホックニー作品には伝統に縛られず伸びやかに「自由」を求める姿勢が感じられますが、
その背景の一つには戦争や性差別・階級差別の経験があります。

[デヴィッド・ホックニー作] 「レッド、ブルー、アンド・ウィッカー(赤、青、籐)」 1986年/アルシュ水彩紙によるコピー
本館1階ダイニングカフェチグサ

[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、現在佐賀大学芸術地域デザイン学部教授を務める。
