【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.44
2025.09.01
3つに分割された黒地それぞれに鋭利なもので水平に切り込みを入れたかのような赤い線。
作者の故郷、高知・黒潮町の入野海岸の風景が念頭にあるのだそうです。
本コラムで浜田浄作品は2回目。前作(vol.30)は画面全体に躍動感やスピード感がありましたが今回は静謐な画面。
静と動。作者の生涯を辿って作品を複数見ることで作品単体の背後にある広がりも見えてきます。

[浜田浄作] 「WORK78」 1978年/シルクスクリーン
本館1階フランス料理ミル・エルブ

[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、現在佐賀大学芸術地域デザイン学部教授を務める。
