【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.39
2020.03.01
ホテル2階「光琳の間」前の大きなオブジェと同じ作者によるドローイング作品。
本作は銅版画ですが書を思わせるような筆遣いや漆を思わせるような黒と朱の色遣い。
40年以上のイタリア滞在を経て<和>のエッセンスを研ぎ澄ませシンプルな造形に辿り着いた作者の境地が伺えます。
画面からどことなく醸し出される滑稽な雰囲気にいかにも高橋作品らしい気配が感じられます。
[高橋 秀 作] 「集」 1987年/銅板(アクアチント)、コラージュ、紙
本館4階 スィートルーム
[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。