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八幡∞日本ミツバチプロジェクトvol.10「移住」
2018.07.28

2018年4月10日の午後に「分蜂」という、巣を分ける行動を起こした日本ミツバチちゃん達。

うきはのO塚さんの大活躍により、無事に新しい巣箱への引っ越しも完了し、その日のうちに車でお迎えに行ってまいりました。

北九州に到着したのは、夜も更けた23時すぎ…

移動距離が長かったこともあってさすがにヘトヘト、「では明日の朝、巣箱の設置を完了しましょう」ということに。

ミツバチちゃん達は夜の時間帯は活動しない、ということで、翌早朝の合流を約束して解散しました。

O塚師匠の助言により、ミツバチちゃん達が活動を始める朝の時間にあわせて巣箱の入口を塞いでいたガムテープをはがし、「今日からココがおうちですよ」としてあげると良いのだと…

そして迎えた翌朝。

設置場所の畑へ…ルンルン気分で到着!

すると。…?んん??あれ?あれあれ?

なんだか巣箱の周辺を…すでにミツバチが…飛んでる??!!

ガムテープで巣の出入口はすべて塞いであったはず、なんだけど…

畑のそばに車を停めながら巣箱のほうを見て、アレ?アレ?とハテナマークいっぱいで近づいてみると…

やはり、すでにミツバチが飛び回ってる!

慌ててO塚師匠に電話をかけると「あらま!ガムテープがちゃんとついとらんやったかもですね。そしたらもうその場所から動かしたらいかんです」

日本ミツバチは、習性として体の中に“GPS機能”のようなものを備えているのだとか。

巣作りを始めた後になって、わずか1メートルでも巣箱を動かすと「あれ?家(巣)がない」と異常事態として感知するらしいのです。

そうなると巣箱の中にいる女王蜂を「どこかへ引っ越しましょう」と言わんばかりに…別の巣の場所を探して飛び立ってしまうのだとか。

それこそが、日本ミツバチを育てる難しさなのだそう。

巣箱を適切な位置においてあげて、ミツバチにとって快適な環境を用意してあげれば、とっても良く“働いて”、たくさんの蜜を集めてくれるそうなのですが、そうやって巣箱を動かしたり、騒音や振動が激しかったり、雨風が強すぎる場所で巣にストレスがかかると…プイッとどこかへ行ってしまうのだとか。

もはや…これは“仮置き”ではなく、“完全設置場所”ということに…

小村さん、慌てて本格設置用の準備に取り掛かります!!

日本ミツバチは“危害を加える”ということをしない限り決して刺さない…とはいえ、一応防虫ネットを装着しての作業開始。

巣箱を設置する場所が安定するようにと、雑草を取り除いて木板をベースに置きます。

雨風が直撃することは嫌うけれども、水場は少しそばにあっても大丈夫、ということなので、蛇口が目の前にはありますがとにかくこの場所に…

雨よけのスレートを箱の上に置き、巣箱の後ろ側を少し高くしてあげて、日除け&暑さ予防のためのすだれもかけてあげます。

さぁ、いよいよガムテープを取り外して…「ここがお家ですよ~」とオープンしてあげます!

すでに何匹かの元気なミツバチはガムテープの隙間をくぐり抜けて外に飛び立っていました、が、巣箱を塞いでいたガムテープをすべて剥がし、ドキドキしながら巣箱の様子を見守ります。

わー!出てくる出てくる!元気いっぱいのミツバチちゃん!!

スーツ姿の私が珍しいのか?なんだかいっぱい寄ってくるんですけど(笑)

O塚師匠と電話で話しながら様子を報告していると、「蜂は黒い色に寄ってくるんですよ、だけど追い払ったりしなければ絶対に刺すことはありません」

確かにその言葉通り、かなりの勢いで私の様子を観察するかのように飛び回っていたミツバチちゃん達、私がじーっとしているとそのうちフワ~ッと大空へ飛び立っていきました。

さぁ、ドタバタ劇を繰り広げてきましたが、いよいよ本格設置も完了!

この場所を、気に入ってくれるといいなぁ~♪

ミツバチちゃん達はこの後しばし周辺区域をパトロール?様子を伺いに飛び回り、そして…うまくいけば…畑に咲くたくさんの野菜や野の花の花粉を集めて…きてくれる、はずなんですけど、どうなることやら…つづく。