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ハレの日には晴れ着で、何年分ものありがとうを。
2016.01.21

毎年成人式のこの時期になると雪がちらつくイメージでしたが、

今年はどうやら暖冬のようです。

しかしここ数日は朝晩の冷え込みも厳しく、冬らしい日が続いていますねsnow

 

先日の成人祭の日には、千草ホテルのあるここ北九州の街でも

華やかな晴れ着姿の新成人のみなさんをたくさん見かけました。

私の成人式…もうかれこれ10年以上も前のことになりますが、

千草ホテルの衣裳店”ドレスノッツェ”で借りた晴れ着で強い北風に小雪が舞う中

とても寒い寒い成人式を迎えたことを、まるで昨日のことのように思い出しますpaper

 

ところで『晴れ着』というと『振袖』のことだと思われる方も多いと思います。

しかし実は振袖に限ったことではなく、成人の日をはじめとする

人生の様々な節目に訪れる特別な1日=『ハレの日』に着る

とっておきの衣服のことを総じて『晴れ着』と呼ぶのだそうです。

そんな中でも振袖は未婚女性の第一礼装なので、

いわば晴れ着の代表格とも言えますね。

 

そもそもご結婚式という『ハレの日』にはどんな晴れ着があるのでしょうか。

今日は日本の伝統的な和装の花嫁衣裳をご紹介したいと思います。

 

 

 

白無垢

掛下から小物までをすべて白で統一され

3種類のうち最も格上とされる白無垢。

白は古来より”太陽の色”とされた神聖な色で

『嫁ぎ先のどんな家風にも染まります』という

花嫁の並々ならぬ決意や清廉潔白の

象徴とされています。

 

白無垢だけに合わせることのできる”綿帽子”は

外出時のほこりよけや防寒具として

用いられていたものが、ウェディングドレスのベールと同様に

『花嫁は挙式が済むまで新郎以外に顔を見られないように』という考えから

婚礼にも取り入れられるようになったのだそうです。

 

 

色打掛

着物の上に羽織る白以外の打掛のことで

色どりの美しさだけでなく吉祥文様などの

縁起物の柄を選ぶのも人気です。

白無垢で挙式をし、”無”だった花嫁に

披露宴では"色"という"血"が入り

嫁ぎ先の家風に染まり生きていく…

現在のお色直しの由来の1つでもあります。

 

文金高島田と呼ばれる高いまげを結った髪の上に

頭を覆う形でかぶる帯状の布、”角隠し”にはその名の通り

怒りの象徴である角を隠すことで,

夫に従順な妻となるという意味も込められています。

 

 

 

 

引き振袖(お引きずり)・振袖

引き振袖とは裾を引きずって着る振袖のことで

元々は江戸時代の武家の娘の婚礼衣裳として

用いられていました。

明治・大正時代には黒地の引き振袖(黒引き)が

主流でしたが現在では赤や白などの

色鮮やかなものも増えています。

 

洋髪も似合うスタイルですので、着物のイメージ

に合わせた髪飾りや簪をアクセントとして

自分らしさをアピールするのもおすすめです♪

 

 

ひとえに和装といっても、着物の種類や柄、髪型で花嫁のイメージを大きく

変えることができますねheart01

その一つ一つに込められた日本女性の奥ゆかしさを感じ取りながら、

その楚々とした美しさを最大限に引き出してくれるわが国の伝統的な花嫁衣裳で、

新たな門出の日を迎えるというのもまた、和装に触れる機会が少なくなった

昨今だからこその素敵な演出の1つになると思います。

 

ご結婚式は新郎新婦ふたりにとって特別な日です。

それと同様に今日まで手塩にかけて育ててきた大切な娘や息子の新たな門出は

ご家族の皆様にとっても特別な日であることは間違いありません。

 

ご両親が最後に準備してくれるたくさんの愛情がつまった晴れ着、振袖。

 

これまで支えてくださったさまざまな方々の想いの込められた振袖を

最後の機会としてご披露することで、何年分ものありがとうの気持ちを

あらためて伝えるというのも、ご結婚式ならではのとっておきの親孝行に

なるのかもしれませんね。