現代アート・コレクション

Contemporary Art Collection

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Contemporary Art Collection
【COLUMN】花田伸一のアート!アート!アート! vol.03
2017.04.18

花鳥風月。
移ろいゆく自然を愛でる日本人の美意識を示す語です。
「花」が咲いては散りゆく様を見て私たちは世俗万事の移ろいやすさを思います。
「景気」という語は今では経済的な意味合いを強く帯びていますが、元々は「景色」に潜む「気」を指す語でした。
つまり花鳥風月を愛でることは景気の響きを味わうことです。
不景気なときこそ「気」を捉えるアンテナを磨いておきたいもの。
この作品からはどのような景気の響きを感じますか?

[斉藤典彦 作]
「宙花」1991年
千草ホテル所蔵:本館3階「桜の間」

 

 


[キュレーター] 花田伸一
北九州市立美術館の学芸員、九州芸文館の学芸員を経て、2016年より4月より佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授を務める。